NMNという主成分を使用したサプリの疑問点についての解説です。
なぜ、この主成分が注目されているか、そのうえで、この主成分は実は効果がないのではないかということについて解説をしていきますのでご覧いただければ幸いになります。
1. NMNが着目された理由
NMNという主成分が注目を浴びた理由ですが、これは人間が持つ寿命を延命することが可能であるということで注目を浴びた、物質で実は元々は糖尿病の予防や改善を期待する物質として着目されていただけに過ぎない物質です。
この物質自体は、実はブロッコリーなどの植物に含まれていて、ニコチンアミドモノヌクレオチドという名称で知られている物質になります。
そのうえで、この物質を使用すると実験対象であるネズミの寿命が延び始めたがゆえ、長寿につながる物質ではないかということで糖尿病の予防と治療をするという目的から外れた科学の枠組みで研究を継続することとなったわけです。逆を返せば、糖尿病の予防の研究をしなかった場合、このような物質に人間の寿命を延ばす効果があるかもしれないとわからなかったわけですので、偶然の産物がニコチンアミドモノヌクレオチドであると言ってよいです。
2. マウス実験においては、体重が増加しないマウスが多くなった
では、NMNをマウスに与えた場合、どうなったかですが、マウスは加齢とともに体重が増加して、人間でいうメタボという状態に移行するのですが、NMNを与えたマウスは、メタボという状態に陥るマウスが少なくなるという研究結果になりました。
これはどういうことかというと、インスリンの機能がうまく機能しているがゆえ、栄養をエネルギーに変えて燃焼させているがゆえ、肉体に脂肪という形で無駄な栄養がつかなくなったわけです。
この無駄な脂肪の存在のせいでマウスは早期に死亡するということから、肉体の代謝能力が加齢とともに衰えなければ、実は肉体の健康度を維持し続け、長寿になるのではないかと考えるようになっていったわけです。
つまり、NMNは、体を健康体にすることで寿命を延ばすというものなので、長寿の秘訣は実は体の健康状態が関係するという結論を出したわけです。
しかし、体が健康になっただけで寿命が延びるというのであれば健康のために運動を行えばよいのでは?という意見があるため、実のところ、運動をするということも不可欠であると考えた場合、この方法だけでは、健康を維持する方法の選択肢が増えただけではないかという意見が出ているわけです。
3. NMNの成分は実は人間においては、どのあたりまで服用したら大惨事になるかしかわかっていない
NMNの成分についてですが、実は、人間での投与実験によると、人間の場合、どの程度まで服用しても安全であるかしかわかっていないというのが現状です。
つまり、実は、NMNの成分が人間に対しても働いていて、健康体を作り上げる役割を担っているかどうかについては分からないというのが現在の認識になります。しかし、わからないけど、安全な量であればサプリメントとして売り込むことが可能であるということが分かると多くは、NMNを含んだサプリメントをビジネス目的で売り出したということです。
よって、結論においては、NMNを含んだサプリメントなどの効果は全く分からないというのが結論です。
そのうえで、安全についてはとりあえず摂取した人物が死亡しないというものを安全であると定めていますので、危険因子があり、副作用があってもとりあえず、死亡していないのだからよしと考えるのが、NMNを含んだサプリメント軍になります。よって安全性と機能性については、NMNの成分を含んだサプリメントは、安全及び機能については分からず、危険であるとも考えれます。
4. 事実サプリメントにおいては、死亡しない量のNMNを含んでいるだけである
サプリメントにおいてNMNを含んだサプリメントについては、効果はどうでもよく、使用した方が死亡しないという部分のみを重点にしていると考えてよいでしょう。
なぜなら、サプリメントの定義は、治療ではありませんので、効果があってはいけないと考えてもよいわけです。
よって、一応、NMNを含んだサプリメントに利用者が死亡しない分量を取り決め作ったのがNMNを含有したサプリメントになるわけです。
そのうえで、サプリメント側の問題点を挙げるとすれば、NMN以外の薬物野手セブンが含まれていた場合、何が起きるかがまだわかってないことです。なので、NMNを含んだサプリメントが危険であると考えられるのは、NMN以外の主成分が配合されている可能性がある点で、それら主成分がどう働くかについての研究結果が乏しい点です。
一応、血液系の薬と併合すると血液が止まらなくなるという副作用は知られていますが、NMNの副作用はまだわかっていない部分が多いので結論としては、サプリメントの場合、利用者が死亡しないと言える分量を含んでいるにすぎないということです。
まとめ
NMNの研究については、2021年度においては、安全性についてはあくまでどこまでであれば投与可能だというだけで、どうなるかという部分についてはあまりわかっていません。よって、安全な主成分であるかどうかについては未知数ですが、一応血液や糖尿病に関する血管の治療に用いられていることから病気の治療については成果がありますが、長寿というジャンルについては疑問符がある主成分です。